2018年度 愛知県指定有形民俗文化財 三河一色大提灯まつりに行ってきました!
以前から行きたい行きたいと思っていた愛知県西尾市で有名な、三河一色大提灯まつりに今年はようやく行く事が出来ました!
お祭りは昔はそんなに興味は無かったのですが、昨年になって愛知のお祭り専門の写真家さんと出会うきっかけがあり、そこで愛知のお祭りは日本一といってもいいくらい盛んだそうなんです。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった英傑の拠点だった事もあり、侵略されていないので、昔からのお祭りも何百年も続いているようです。
三河一色大提灯のお祭りの由来
昔、毎年夏から秋にかけて海魔(かいま)が現れ、田畑を荒らし、人畜に危害を与え被害が大きかったそうです。
1564年頃に長野県・諏訪大社から分け御霊をいただき、海魔退散の祈願をしたら、それ以後被害が無くなったという。
この神事が100年ほど続いたが、かがり火を焚くのが不便だという事で代わりに提灯にし、今度は6組の氏子が大きさを競うようになり、今の大きさになったそうです。
19時になると火入れ式が始まり、暗かった提灯の中にかがり火を入れて、明るくします。
最初はこんな感じ。
日が灯ると少し明るくなったかな?と思って何度見直してもあまり変わらない・・・
かがり火だけでなくLEDライトを中に入れたりして、何とか明るくする工夫をする。
提灯の真下から、中の様子を見させてもらえました。
中はかなり広く人間3,4人はすんなり入れるスペース!さすが世界最大と言われる提灯だ!
しかし、どれだけ試してもさほど明るくならず、、、
屋台や周りが明るすぎるのも影響あるのかもですね^^;
周りの光も吸収させた形で写真で撮影すると、少し明るく映ります。
しかし、それぞれ6組合計12個の時代絵巻の大提灯は圧巻の一言です!!
一色町の夏の夜に咲く時代絵巻をご覧いただき、しばしタイムスリップしてみてください。
時代絵巻解説
諏訪組
「静女鎌倉八幡宮舞楽図」
神所亭<かみのうくるところ>
源義経の愛妾の静御前が源頼朝に捕らえられ、鶴岡八幡宮で頼朝の前で舞っている様子。
惟恭敬<これきょうけいす>
静御前の舞いを厳しい顔で見つめながら、静の歌に聞きほれている武将たちの様子
上組
「景行天皇筑紫御征討図」
敬厥徳<そのとくをうやまわば>
景行天皇が大和(奈良県)から九州の熊襲(くまそ)を平定したときの姿
「大和武尊碓氷峠眺望図」
能感神<よくかみをかんず>
大和武尊が東国の蝦夷を平定した後、碓氷峠で東南の方向を眺め、これまでの戦を振り返った姿。
中組
「天岩戸図(二張)」
神威霊<かみのいれい>
天照大神が弟・須佐之男大神の乱暴を怒って天岩戸に隠れたため、神々が困っている様子。
蒸民仰<じょうみんあおぐ>
天宇受賣命の神遊びに神々が笑いころげ、大神が戸口をわずかに開いたところを手力男の神(たちからおのかみ)が力一杯引き開けようとしている様子。
大宝組
「八咫烏図」
嗚呼大哉<ああおおいなるや>
神武天皇が熊野から大和へ攻め入る時、熊野の山中で八咫烏が道案内をしている様子。
「金鵄図」
皇宗威徳<こうそうのいとく>
神武天皇が大和の族長 長髄彦(ながすねひこ)を討つ時、金色のトビが天皇の弓にとまり、その光に敵が戦意を失う様子。